大津あきら(大津彰)

作詞家
昭和25年2月4日 山口県長門市仙崎生まれ。
中学・高校の頃から、ビートルズ、ローリングストーンズなどの
海外ポップスミュージックに興味を持ち、ギター・ピアノをはじめた。
中学・高校時代には水泳部に在籍しており、山口水産高校時代には
インターハイ・国体に6回出場し、優秀な成績を残し、
有望な選手として将来を渇望されていた。
しかし、思うところあり水泳を断念。卒業後上京する。
慶応大学法学部一年の頃、劇作家・つかこうへい氏と出会い、
つか氏の芝居に挿入歌を提供し、芝居の世界へ音楽を通して入りこんでいった。
在学中にロックバンド「ハウス」を結成し、ライブハウス等で音楽活動を続けたが、
大学卒業後バンドは解散。
その後、岸田戯曲賞を受賞し、活発な演劇活動をはじめ、
マスコミに注目されはじめた。
つかこうへい氏のもとで「ストリッパー物語」「熱海殺人事件」
「ひものはなし」「出発」「いつも心に太陽を」「広島に原爆を落とす日」等の作品の
劇中歌を作詞・作曲した。
またラジオドラマ「さらばロートゥエンティ」「すみれ荘心中」
テレビドラマ「木枯らしの自画像」の音楽をてがけ、昭和53年には
映画「新・人間失格」のサウンドトラックを担当した。
その間、数多くのアーチストに作詞家として作品を提供する機会がふえ、
昭和57年中村雅俊の「心の色」が大ヒットし、で日本作詞大賞大衆賞を受賞、
作詞家としての地位を確立。本格的に作詞家としての活動をはじめる。
その後、渡辺徹「約束」クリエーション「ロンリーハート」科学万博の西条秀樹
「一万光年の愛」杉山清貴「さよならオーシャン」徳永英明「輝きながら・・・」
矢沢永吉「共犯者」中森明菜「AL-MAUJ」男闘呼組「DAYBREAK」「秋」
近藤真彦「夕焼けの歌」高橋真梨子「for you...」等数々のヒット曲に
詞を提供した。
昭和63年には処女小説「輝きながら・・・」が小説現代の新人賞候補作となる。
平成元年「ひきょう」で古賀政男記念音楽大賞受賞。
平成9年4月10日、直腸ガンで死去。
享年47歳。

音信川TOPへ