「コミック」カテゴリーアーカイブ

岳/石塚真一

主人公の三歩が、北アルプスでボランティアで救助をするというコミック。
終盤に至るまで、毎回三歩がさまざまな遭難者を救助する、というパターン。
遭難者の背景が描かれて、主人公目線だけではないので、繰り返しと言っても飽きることはない。
三歩のキャラクターが、おっきくてやさしくてまっすぐ。とても魅力的に感じた。
勢いで全18巻、一気読みしてしまった。

この作品を読むきっかけとなったのは、イモトさんのエベレスト登頂チャレンジ。
バラエティ内でこうしたことをすることには賛否両論あるようですが、彼女のガッツは純粋にすごいと思う。
今まで、イモトさんが次々と山を制覇してきたとき(登頂ならずもあったが)には特に感じなかったのに、エベレストのアイスフォールで崩落があり、今年のエベレストチャレンジが終了。
多くの人が登れるようになったとはいえ、相手は自然。厳しい山ということを実感。まずエベレストというものが知りたくなったのだ。

以前、テレビでこのコミックの映画化を観たことがあるのだが、その時はあまりピンと来なかった。
漫画を読み終えて、あらためて映画を観たけれど、三歩さんなところもありつつも、やっぱりこれは三歩さんじゃないな、と。
でも、あの映画があったからこそ原作に辿りつけたのだから、感謝している。

毎回救助の話が続くのだが、終盤は場をかえて、ヒマラヤの山が舞台となる。
ここにさしかかったのが、真夜中だったのだが、続きが気になって朝方近くまで止まらなくなってしまった(^^ゞ
そしてラスト。
いろんな感情がごちゃまぜになった。久しぶりに感じた気持ちだった。(興奮しすぎて、益々眠れなくなった)

このラストはこれまた賛否両論あるようだが、私は、三歩さんらしいラストだったのではないかと思う。

そして今、実録系の本を少しづつ読み進めているところ(ヤマケイ文庫さんお世話になりますw)
山岳もの初心者。これから小説やら実録やら楽しみがいっぱいである♪
(現在読んでいるのは「処女峰アンナプルナ」)

さて、山岳ものにハマって山登りがしたくなったか?
否。
読めば読むほど怖くなって、私なんぞが近寄ってはならぬ場所と認識を新たにしました。
山登り誘われると思って買ったトレッキングシューズが使える日はいつになる?

ポーの一族/萩尾望都

久々の漫画枠更新です。(海ドラみられないし(TT))
どうしても久々になっちゃうのは、私が過去に好きだった漫画をすっかり忘れてしまったからだ(^^;(新しい漫画は読まないので)
今帰省しておいてあったので思い出したというわけです(爆)
萩尾望都さん。名作多し。
が、まずこちらから。

一言で言ってしまえば、吸血鬼もの。
が、なんとも芸術センスあふれる作品に、当時は意味もわからず、ひかれたものです。
あらためて最初から最後まで読み直してると、なんとも壮大な物語。
ポーの一族というバンパネラ(吸血鬼)の町に迷いこんだ、エドガーとメリーベルの兄妹。
エドガーはいつしか彼らの正体に気づくが、メリーベルの幸せのために、自分が犠牲となることを決意。
だが町の人たちがポーの一族がバンパネラと気づいてしまった日、まだ14歳のエドガーもまたポーの一族へと加えられてしまった。
成長しないエドガーは、その正体がわからないよう町から町へと転々とうつりすむことになる。
という基本形があり、妹メリーベルがからみ、孤独さを埋めるために同年代のアランを一族に迎え入れ、そして永遠の命を持つ彼らとかかわった人たちが百年単位での年月を経て、またからみあってきたりするのです。
最初から年表でも作っていたのでしょうか?それぞれのストーリーが完結し、次のエピソードにうつるときには、年代が遠くに飛んでいたりする。最初とまどうけれど、何度か読み直してみると、順番どおりにいれかえて、ブレもなくつながっている。最初から最後まで緻密に計算しつくされているとしか思えません。
今読んでもワクワクしちゃいました~
そして、今読んでも、十分に美しい!
静かな作風の作品。これはちょっと私の中で別格です♪
↑忘れてたくせに・・・
原作ものでは「恐るべき子供たち」がなんとも印象深い。
J・コクトーの作品ですが、あの特有の空気、その世界をしっかりと漫画化されていたと思います。
「11人いる!」「スターレッド」「百億の昼と千億の夜」
あれもこれも読み直したくなってきました(^^;
また、萩尾さんについては別枠で語るかも知れません。
萩尾望都パーフェクトセレクションというのが毎月刊行されているそう。
・・・・・マズイ・・・・・

月館の殺人(下巻)/佐々木倫子

久々【辛口】マーク

以前こちらのエントリーで紹介した
http://mame-m.sakura.ne.jp/mame/wp-content/mame/2006/03/post_90dc.html
佐々木倫子さん画、綾辻行人作のミステリーが完結いたしました。
早速、下巻を購入。
主人公の空海(女子高生)が、生まれて初めてのりこんだ列車は、人数限定の寝台列車。
鉄道マニアが特別招待されたらしい、その列車で起きた殺人事件、
一体誰が?何の目的で?
「動物のお医者さん」の佐々木倫子さんの、のぽぽーんとしたムードそのまま、
本格ミステリーにのせたこの作品。
かなり不思議なムードに仕上がっている。
好き嫌いが別れるところだろうと思うけれど、
最後まで読んで、私はミステリーとしてものたりなさを感じた。
のぽぽーんとしたムードに、緊張感をどうしてもそがれるため、
最後の謎とき部分も、のぽぽーんと読んでいたら終わってしまった。
また、こういった事件には、キャラクターの裏づけがほしいところだけれど、
犯人の幅広いキャラクターが伝わってこなかったのが残念なところ。
他の登場人物にしても、鉄道マニアのこだわり部分は、かなりマニアックに伝わりましたが(笑)
その気持ちの裏側が伝わってこなくて・・・
ちょっと微妙な味わいの作品となっておりました。
やはりこういう作品は、活字の方がいいな・・・
辛口ですんません!
ってよく考えてみたら「ER11」のレポは、辛口マークつけてないけど、毎週辛口だわ(爆)

Heaven?/佐々木倫子


「動物のお医者さん」記事のときに、こちらもオススメいただいて、早速読んでみました~♪
いや~やっぱり佐々木さんですねぇ!
↑どういう感想じゃ・・・
ロワン・ディシー・・・この世の果てという名を持つフレンチレストランに集まった・・・もとい集められた7人。そして集めたオーナー。
個性豊かな彼らが繰り広げるストーリーは・・・
やっぱり佐々木さんでした←だからこの結論やめいって?
まず徹底的キャラクターに(強烈な)個性を持たせ、そこから生まれてくる絶妙なストーリー。これは全作品に通じる面白さ!
今回も、中心にいるオーナーが強烈すぎ!(笑)とにかくわがまま、自己中、マイペース。(絶対B型)
全ストーリーに、その個性が影響しているんだけど、オーナーが主役ではない。
主役は、伊賀観くん。彼が過去を語る方式でストーリーははじまる。
「動物のお医者さん」のハムテルにも通じるけれど、天然無心系の一見無個性。
しかし、強烈すぎる個性を持つ登場人物の中での、心のオアシス(笑)
(B型をうまくあやつれるところをみるとO型か?)
もちろん、ほかにもフレンチとは無関係だったり、過去にいろいろあり・・・な人たちが集まる。
しかも、そのレストランの立地条件がまた普通じゃない(笑)
なにもかもバランスが絶妙!!
さらに、他の作品が読みたくなったまめでした。

月館の殺人/佐々木倫子


主人公の空海(女子高生)が、生まれて初めてのりこんだ列車は、人数限定の寝台列車だった。
空海に何が起こるのか~
ということで、このトピをあげて、何回かみたこの作品名
気になるんで読んでしまいましたー
そしたら、なんと、まだ完結してなかったのですね。
これから!というところで終わってしまったので、目からダーーーっと涙が。
(彼女のマンガ風なのを想像してください)
ほぼ「動物のお医者さん」しか読んだことがない(あとは記憶にない)ので、
本格ミステリーの佐々木さん、どんな???と思いましたら、
ちゃんと、彼女ののぽぽーーーんとした味が出ながら、
きちんとミステリーになっているんですね。
と思ったら原作者:綾辻行人さん。
しっかりばっちりミステリー作家さんのストーリーだったのですね~。
私は「眼球忌憚」しか読んだことがありませんが、実は怖くて挫折しました・・・( ̄▽ ̄メ)
原作者を知ってたら、このマンガ読まなかったかも(笑)
でも!!
のぽぽーんとしたムードと、時々入る彼女特有のお笑いに、
ミステリーと忘れることしばし。
いやはや、ひきこまれてしまいました。
えーん、早く続編でないの~?
(発売は、夏の予定だそうです(○_ _)○)

動物のお医者さん/佐々木倫子


なんで今まで、これ書かなかったんだろう。
書くのをすっかり忘れていた(^^;とっても好きなマンガ
高校生のハムテル(公輝の公をカタカナに分割した(笑))が、近道に通っている大学獣医学部の敷地内で、般若顔の子犬と怪しい教授・漆原との運命の出会い。
般若顔の子犬をハムテルに押し付けた漆原教授の予言通り、その後、獣医学部へと入学、教授と腐れ縁となるのでありました♪
友達の二階堂、先輩の菱沼さんをはじめ、友達、家族、教授群、動物たち、出てくるキャラクターが、一癖ある人物ばかり!ストーリーの中で、キャラクターが活きるんではなく、このキャラクターの描き込みから、ストーリーが生まれてくる。そんな感じです(笑)
例:優柔不断で大のネズミ嫌いの二階堂、関西弁の女ボス猫・ミケ。ゆっくりにしか話せない菱沼さんとお風呂嫌いにもほどがある菱沼さんちの猫フク。アフリカ好きの浮世離れした教授・漆原。etc.etc…
口で説明しても、その絶妙さは伝わらないんで、これは読んで実感していただきたいですね~
そしてなんと言っても!般若の子犬から成長した、ハスキーのチョビがなんともプリティ~(*^^*)
ほえたことが数回しかないんではないかという、おとなしい性格。時々、チョビの気持ちが、活字になっていて(ふきだしではない。手書き)これも味がある演出。
こてこてのコメディじゃないんだけど、その低空飛行ぶりが笑えてしまう、とても不思議な作品。

竜の眠る星/清水玲子

一番エントリーを書いていないと思われるカテゴリー
今日は、久々に更新してみようかなっと♪

彼女の作品で、まず目についたのは、DURAN DURAN(笑)
DDのファンだったようで
あちこちにメンバーの似顔絵が描きこんであったのですよ。
たまにホール&オーツとかもいたり・・・
そういうのをみつけるのが、とても楽しみでした。
時には、メインキャラクターもメンバー似(笑)

この作者さんの作品には、ジャックとエレナという
SF系のシリーズがあります。
ロボットが当然のように共存する近未来のお話。

まず、ジャックの初ストーリーは、
自分がロボットだと知らないで、生活していたエピソードからはじまります。

そして、ロボットとして自覚した後のストーリーで
自殺願望があるロボット、エレナと出会います。

そして、ジャック&エレナシリーズがはじまりました。
ジャックはしがない探偵業。
ロボットと言っても、自分がロボットと知らなかったくらい人間にそっくり。
よって、能力も人間並。
ところが、エレナは、透視できたり、動物の言葉がわかったりと
とんでもない能力を持っている、最新タイプのロボットでした。
(ちなみにビジュアルは中性よりな男性タイプですが、性別なし。セクスレス)
最初は、エレナを遠ざけようとしていたジャックですが
エレナの能力で、探偵業の方の事件が解決。
何やら腐れ縁、となるのです。

で「竜の眠る星」は、単行本にして5冊ほどの
ジャック&エレナシリーズ唯一の長編もの。

探偵の依頼を受けて、ジャックはある星に来ます。
そこは二つの種族が、戦争を続けている国で
ジャックの探偵業の依頼は、片方の王様から相手国の女王を殺害する
というものであった。
しかし、その直後にさらわれたジャックは
相手国の女王からも王様殺害の依頼をされてしまう。
(確か・・・うろ覚え。王様の娘をだったかなぁ?)
ジャックとエレナは、双方の依頼を持ちながらも
王様の娘モニークと行動する。
そして徐々にこの二つの国の間の、更なる因縁に気付いてゆく。
また、以前この星にいたことがあるらしいエレナとの重大な関係も明かに。
(イヤな記憶は自動消去されるエレナ、最初はまったく記憶にない。)
どーするジャック
ってなお話です。

謎が明らかになっていくほどドキドキが増し、
危険が待ち受ける中、エレナが大活躍するけれど、
その代償も多く、万能のエレナの能力が失われていく。
おまけに星には、大きな隕石が近づいてきてしまいます。
八方ふさがりの彼ら、彼女らの行く末は・・・

女王が●●しているクライマックスと、
ジャックがエレナをさがしあてたシーンで、涙してしまいました。

清水さんの絵は、繊細で美しい。
人物はマンガ家なら誰でも得意だと思いますが
ご自身も人に言われて意識することもあるらしい、
全体のムードが美しい曲線を描くアールヌーボー調。
そこもひかれた理由です。

みかん絵日記/我孫子三和

久々に更新の漫画枠。
昔好きだったことをすっかり忘れてて、先日、ふとした拍子に思い出した漫画がコレ。
あらためて、今読んで、いや~好きだわ~。
私が好きな映画は、人生にはちょっと寂しいこともあるけど、後味ほっこりな映画。(ex:「ビッグ・フィッシュ」「ベルリン・天使の詩」「ギルバート・グレイプ」「グッバイ、レーニン!」)ほっこりのためには、ファンタジー要素があっても可。(上のうちの2作品は、ファンタジー要素有よん♪)
あら、この漫画もその法則にあてはまるじゃない♪
この漫画のファンタジー要素とは、主人公・吐夢(トム)が拾ってきた猫・みかんは、実は人間の言葉を話せる!というもの。(二足歩行可。字も書けます。計算もできちゃいます。)
動物と一緒に暮らしている・・・いや、暮らしていなくても、人間の言葉でコミュニケーションができたらいいな~、って一度は考えたくなるよね。そんな夢のような企画(企画ちゃうって)が、この漫画では、現実に!いや、漫画に!
そして、みかんは、人間語だけじゃなく、当然猫語も話せる。人間にはわからないことになっているけれど、猫たちの会話も、漫画上で再現される。もちろん人間語で(笑)
ありえない。そりゃそうだ。
んでも、その会話をみてると、猫って、こうやって話してるのかな~。人間とかわんないな~って、不思議とすんなり受け入れられてしまうから不思議。
とにかく、この漫画から受ける印象は、「あたたかい」オンリーです。
あたたかな出演者。(出演にゃ~?)あたたかな作者。そして読む方も、あたたかな眼差しで読むことができる。
リンクは、漫画ではなくDVD。そういえばアニメ化されたような・・・。でも色をつけてしまうと、なんとなく雰囲気が違うのですね。もっとパステルカラーな・・・何もかもがほっこりとした色合いの思い出のまま残しておきたい作品です。

白鳥-SWAN-/有吉 京子


この作品は、知り合いのおねえさんちに行った時の楽しみでした♪
北海道できちんとした技術を教えられることもなくバレエをやってきた真澄が、ある公演でセルゲイエフ先生と出会い、ライバルたちとたたかい、パートナーと出会い、技術的にも精神的にも磨き上げられて高みへのぼっていく課程を、文庫で14巻!の大長編で綴られる。
当時はとにかく美しいバレエという世界に憧れを抱いていて、ストーリーよりも、コンクールや公演などで出てくるバレエ作品ひとつひとつが楽しみでした。(最初は表現方法を模索していたのか、平面的であったけれども)バレエのストーリー、技術を表現しただけでなく、ひとつの作品を、さまざまな解釈方法でみせてくれた。
このとき漫画で読んだ作品へのアプローチは、その後、実際のバレエ作品を鑑賞するときに、ひじょーに役に立ったものでした。あぁ、そうそう!これはSWANで読んだこれだワ♪みたいな(笑)
何年ぶりに読んだのでしょう。今読むと熱い!(爆)やっぱりスポ根なんだ~(笑)
でも、バレエは勝ち負けじゃない。
「ひとつの作品におわりはない。あるのは追求だけである。」
まさに、この言葉が示すとおりの展開なのですね。
技術よりも、精神の鍛錬を中心に描かれた部分は、子供の頃には感じられなかった感動でした。
それよりも、ちょっとドジで普通の主人公に自分を投影して楽しむ!子供の頃は、これにつきるのね(^^ゞ
さ~て、当時は、たくさん出てくるパートナー、誰派?なんて話題が出たものです。
初恋の草壁さん。真澄に思いを寄せてる葵さん。
先生であり、自分の母がかけおちした相手の息子(フクザツ)セルゲイエフせんせ。
永遠のパートナー・レオン。悲恋のルシイ。
当時は、金髪ハンサムのルシィ派♪
結果的に真澄の精神の鍛錬のお手伝いをすることになる悲劇の部分を受け持っていたというのも大きいと思う。
今みると、レオンもいいな。
みせる優しさ(ルシィ)、みせない優しさ(レオン)。
みせないにも程があるってほど、やさしさはみせないけれど、すごく先を考えて、相手の成長を助けてくれる人、大きい人、素敵だなって思う。だんなにはしたくないけど(爆)←お前は願い下げって言われることは棚上げさ。

はみだしっ子/三原順

さーて、BANANA FISHで、読みたい病はおさまったのだが、むしょうに読みたくなる本がまた出てきたのです。
こちらは、枠冒頭で書いた、いとこのおねえちゃんが持っていた漫画の中で私が一番好きだった漫画。
きっかけは、某掲示板にて出た、作者の三原順さんが他界されて、「はみだしっ子」の謎は永遠に封印された。という話題から。
謎・・・・どんな謎だろう。それを確かめてみたくて、これまた全巻入手。
グレアム、アンジー、サーニン、マックス
生まれも育ちも年齢も髪色も性格も違う、4人の男の子たち。共通するのは、みな、理由があって親と離れていると言うこと。
4人一緒に暮らせる場所をさがし転々としている。
そして、ある日、大事件がおこってしまう。事件を起こしたが、覚えてはいないマックス。事件を隠し、マックスにさとられないようにし、隠していることへの重圧に苦しむグレアム&アンジー。事件をまったく知らないサーニン。
当時は、4人のキャラクターがかわいらしくて、好きだった。
かわいい部分しか、記憶していなかったけど、
(実際、キャラクターたちがチビバージョンになってコミカルな4コマになっていたような、そんな話しが一番好きだったから)
今読みなおしてみると、こんなに複雑な重い話だったとは、知らなかった!
よくここまで複雑な心情を描き込めるな、と感心。
13巻中4巻で事件は起こっている。
3巻までは、4人の生い立ちに関して追及ししながら、4人一緒に移動した先でのお話。(4巻の事件も移動中に起きたもの)
そして5巻からは、事件後バラバラになった一人一人を追いながら、ひとつひとつの伏線が消されていく。
圧巻は、とうとう4人一緒に養子にもらわれることになった9巻から。
一番上の兄役として、責任感のある行動していたグレアム(当時から一番好きなキャタクター)が壊れてゆく。それを止められないアンジー(本当は自分のほうが先に壊れると思っていた、実は繊細なキャラ)
この二人の対比が、痛いです。
そして、ラストシーンは、グレアムが義父に、事件のことをうちあける・・・ことを暗示して終わっている。
そして、ここが、「はみだしっ子」最大の謎なんですね。
問題提起したところで終わり。
しかも、すぱーんと唐突に(読めばわかります)
これは、どうしたことか?このあとどうなった?なんでグレアムはこういう行動に出た?
本当は終わらせたくなかったけど、トラブルがあって無理矢理終わらせた説まである。
この先どうなったか、考える余地を持たせる終わり方だとしたら
それもありなのかも知れない。
でも、どうなったのかな・・・あまりにすぱーんと終わってしまったので
やっぱり気になるものです(^_^;)
まだ読み込み不足かな・・・
そんな複雑なストーリーを(5年間くらいのお話なのかな)、これまた詩的な台詞まわしで作り上げた三原氏。あきらかに他の漫画とは一線を画している、と今読んでも感じました。