今回のインタビューゲストは、岩間多佳子さんです。
偶然起こりました同窓会のようなツーショット。誰の力によるものなのか?(謎)
根岸季衣さんとは、10代の頃からのお付き合いである岩間さん。
つかさんの芝居をずっと観てきた人には、記憶に鮮明に残る素敵な岩間さん。
かつて女優であり、現在は作る側で大活躍〜すごい人なんですぅ〜。
どんなお話しが聞けるのだろう?わくわく♪どきどき♪
【 私たち管理人をはじめ、BBSに集まってくる人たちは、
役者としての根岸季衣さんの天才的な素晴らしい演技力や
存在感などはもちろんのことなんですが
それとは別に、人間としての根岸さんの人柄に惚れてます。大好きなんです。 】
(岩):わかるなぁ。すごくわかるわ。
元々の資質として、根岸さんのとっても人としての優れていい所が、
無防備の良さっていうのがあるのよね。
(季):無防備すぎるぅ・・・(酔っぱらいのように頷く...)
(岩):無防備すぎて怖いと言えば、よくある昔の話しでねぇ、例えばね。
飲んでて、たまたま隣り合わせたテーブルの知らない客と仲良くなって
ベロンベロンに酔っぱらって、気がつくと若い男とチークダンスとか
踊っちゃっててね。一緒に飲んでる連中は
「おい、根岸、大丈夫かよ。知らないヤツと踊って。」なんて言ってねぇ。
すると今度は、その若い男の連れのオッサンの方が
「僕と踊って下さい」って言い出して…
(季):断わったでしょ?オッサンに。
(岩):いや、踊ってるの・・・。
(季):え? オッサンに断わらなかった? ひと選ばなかった?
「断わる」って話しは、よく聞くのになぁ(笑)
(岩):オッサンと踊ってる根岸さんを見て、最初の若い男がブスっとして
「なんだぁ、根岸季衣さんは僕とだけ踊ってくれたと思ったのに。
誰とでもよかったのかぁ。」ってジッと恨みがましい目で見てて、
変な雰囲気になりかけたの。
ほかの連れが「ヤバイ雰囲気だから帰ろうよ。」って
言い出してるのに本人の根岸さんは、オッサンと踊ってるの(爆)
(季):あたし、ダンスとか踊るのとか大好きなのよね。
誘われれば、すぐ踊っちゃう。
(岩):自分から誘ってね。
(季):あぁ? そおなんだぁ? 自分で誘ってたあ? それも覚えてない。
何処でだぁ? いつだぁ? なんのときだぁ?
別のところから聞いた話しでは、旅番組か何かの仕事のとき番組中にね、
跳ねちゃったのよ、日本酒飲みながら。もぉ、すっかり酔っぱらっちゃって。
んで酔っぱらってんだけどカメラ廻ってるから、みんなと話ししてて、ホテル
の支配人にインタビューとかしてるのに、覚えてないのよ私。飲んでてね。
んで、同席してた別の旅人とかに
「そういう生活憧れ、私やりたかったんです」とか言っちゃって私、
その人の膝に手のせちゃったりしてるんだって。
その人のかみさんが、ピリピリしちゃってたりして(笑)
(岩):わかる、わかる。根岸さんは、そんな気無いのに、
向こうが勘違いしちゃうっていうのかなぁ?
昔から、ありましたよぉ、そんな話し、しょっちゅう(笑)
もちろん、勘違いしてる相手の人が悪いわけじゃないのよ。
あれじゃぁ相手の人は、勘違いするよなぁ〜、みたいなね。
(季):その番組でね、カメラ廻ってるのに、すっかり酔っぱらっちゃって、
インタビュー続けてるんだけど、でも別の人とかに話しかけちゃっ
ててそっちとばかり話しちゃってるんだって。
オッちゃんが一生懸命話しかけてるのに、無視してるんだって私。
マネージャーが見てて『あ!酔ってても男、判断してる。好きなタイプ
だけいってる。目が散ってるのに判別してる!』って笑ってた(爆)
(岩):昔は、芝居が終わるとみんなで飲みに行ってねぇ。
(季):当時、学生がボランティアで芝居の公演を手伝ってくれてたんだけど、
芝居が終わって飲みに行く時、その中の男の子の腕につかまって
歩いたりとかすると、次の日その男の子が妙に陽気で、
機嫌良かったりしてルンルンしてるの。
(岩):つかさんの芝居でヒロインひとりですから。男集団の中たったひとり。
芝居見てる男の子は、みんな「根岸さん根岸さん」って、みんなの憧れ
ですもの。そんな彼女が腕につかまってきて、独占してるみたいな
気分になっちゃうと若い学生の子なんか舞いあがっちゃうよねぇ。
(季):そんなつもりじゃないのに。
(岩):そんな気ないのに。飲んでて流れで、隣に男の子がいれば、
腕組んだり、手ぇぐらい握ったり(笑)
(季):前にBBSにも書いたと思うんだけど、ある女優が誰かと手繋いでる
ところを写真誌に撮られて、それを見てた、うちのだんなが『こんなん
で写真撮られるんなら、お前なんか年中だよな』って言ってた(笑)
(岩):そおなのよねぇ(笑)
(季):もぉそこらへんね。あたし、あのぉあれだもん。(←酔っぱらい)
結婚もね、あれで決意したと思うんだけど・・・
【ヒモの話し】って芝居があってね。ずっと三浦洋一君がやってたんだ
けど、ある時ほかの俳優がその役をやることになったのね。
その舞台を、三浦君が観に来てくれた時、私嬉しくて嬉しくて、心から
『洋ちゃん会いたかったよおー』って彼に抱きついたの。電信柱のセミ
状態に。変な意味じゃなくて心から、そう思ったから抱きついたんだ
けど、そのセミ状態の私の横をちょうど、大津が通りかかったの。
その時の大津が、もぉニッコニッコしてて。ホントに嬉しそうな顔で。
大津的には「三浦が辛いだろうな」ってね。ずっとやってた自分の役を
他の人にあてられて。ある意味、自分にとって初めてその役でトップ
取れたわけなのよね。劇団の中のそれまでのトップ俳優を抜いて、
初めて一番にやっとなれたんだよね。っていっても、たまたま女に
強かったっていうか、こんな私みたいな女に、たまたま強かったって、
対応出来るヤツは、アイツよりもコイツだ!みたいなね(笑)
若干20歳くらいの若い男の子の話しよ(笑)
その作品で初めてメインをやれたわけよ。そんな作品の、その役を
他の人がやることになって…三浦が辛いだろうっていうのが、
何処かみんなの中にあったんだろうなぁ。私は、そこまで考えて
抱きついたんじゃないんだけど(爆)ただたんに好きだったから
『会いたかったよおー』って抱きついたんだけどさぁ。
セミ状態でいた時に通りかかった、その時の大津の顔がさぁ、
もぉすごくいい顔してたの。ホントに心から喜んでるのよ。
あんなふうにオトコオンナ超えて喜べる顔するっていうのは、
この人だなって思った。・・・やだ、うるうるうる(涙)だわ。
そういう大津さんがいて そんな季衣さんがいた
そういう季衣さんだから そんな大津さんがいたんだ
(季):ほら、うるうるしちゃう。泣きはいっちゃう、私(笑)
(岩):大津さんから会社に、仕事の電話でかかってきて、
取ったりとか代わったりとかした時に
『根岸と飲んでね、岩間ちゃん』とか『今、仕事あいてるから根岸と
飲んでやって』なんて、何となく大津さんに言われてて、
いま思うとなんだか遺言みたいで・・・勝手に思ってるんだ私。
『根岸と飲んで』って言葉がねぇ。
だから、「そうだ!根岸さんと飲みたい時には飲もう」って・・・
なんだか 当時の可愛らしい季衣さんが浮んできた
大津さんは そんな季衣さんが可愛くてしかたなかったんだろうなぁ
お会いしたことのない大津さんが一瞬見えた ような気がした
(岩):まあぁ、大津さんはねぇ・・・特別に・・・ねぇ・・・
(季):特別だからねぇ。
ありゃぁ特別だあねぇ・・・(←酔っぱらい状態で他人事のようだ...)
【 岩間さんは、根岸さんのホームページをご覧になられてますか? 】
(岩):【雑感】とかいいですよねぇ。
どこが優れているのか?なんて話しじゃないけど、文章がうまいしね。
ようするに考え方がキッチリしていて、ちゃんとした文章の書ける人
っていうのは、文章だけがうまいんじゃなくて、
ちゃんとしたことを考えている人の書く文章が、うまいってことなのよね。
私なんか、いろいろ昔からのこと知ってたりするから、大津さんについて
書いてあるところなんかは、根岸さんの文章読んでて泣いたりすること
ありますもん。
【 さすがは、30年来のお付き合いのお二人。とっても素敵です。
岩間さんならではの季衣さんのエピソードを聞かせてください。 】
(岩):昔々に芝居が跳ねたあと、やまのように飲んで、その後
焼肉屋に行ったらしいの・・・。
私も含めて我々仲間が今、飲んだりすると言ってることなんですけれど
『根岸がパソコンだあ?インターネットだあ?なんだそれ?
飲み会に来ない?欠席だと?根岸は外で酒飲んでなんぼの女だろが・・・』
じゃないですが(笑)。
当時の男性連中の口癖で、『根岸が行きたいって言うからよお〜』
っていうのがあるんですが(笑)
誰かが『おい!根岸っ!根岸っ!』
って呼んだら、カルビクッパに顔突っ込んだまま『うん。』って。
生きてんだか、死んでんだか状態の根岸さんに、
みんなで『生きてたぁー!』みたいなね(笑)
カルビクッパのどんぶりばちにスプーンつき立てて、顔も髪も突っ込んで、
寝てたらしいの。
(季):カルビクッパねぇ。。髪の毛も入ってたのか?
(髪の毛入ってたか無かったか、んな問題じゃあないよ(爆)まる子...心の叫び)
(岩):昔は、今みたいにファミリーレストランのような24時間やってる飲食店
なんてなかったので、その当時も朝まで飲んで、新宿の京王プラザホテル
のレストランにみんなで行った時の話しらしいんですけど。
裏口から、コッソリ入って、みんなで静々と食べてると、
『根岸がナイフとフォークをガチャンガチャン落としやがってよおー。』
って、俳優仲間が言ってました。
・・・なあんて、話しも、あったよねぇ。
(季):笑ったねぇ〜(←やっぱ他人事のようだ。すご過ぎっ(笑))
(岩):飲んで、覚えてないって言うのが可笑しくて。
そんな話しなら、いっぱいあって…
他にはね、やっぱ六本木で友達仲間と3時間くらい飲んでたのかなぁ?
根岸さんが向こう側の人と話してたから、みんなで別の方で飲んでて、
戻ってきた根岸さんに「なに話してたの?」って誰かが聞いたら
『なにそれ?』って覚えてないのよ。ついさっきのことなのに(笑)
どう見ても普通の人が普通に話しているみたいにその人と話してたのに。
そこまで根岸さんが酔ってるなんて見えなかったし「何度も飲んでる人と
普通に、根岸と話しているふうだったのに。」ってみんなで言ってました。
なのに本人は、覚えてないんだって。大笑い。
飲む体力というか....飲む腕力はすごいです。根岸さん。
(季):飲む腕力って言えてるよね、結構ね。腕力で飲んでる感じするよね。(爆)
(岩):その時は、テレビ東京で芝居の稽古してて・・・
つかさんが居なくなると仲良くなる私たちで。
ようするに、とってもしつけに厳しい10人兄弟の家のお父さんじゃなくて、
いちばんの長兄がつかさんで・・・
(季):孤児院の院長だよ。
(岩):で、その人が居なくなると急にみんな解放されるんですけど、つかさんが
用事で急に居なくなる事があって、その日は1時間くらい姿が見えなくなって、
みんなで稽古もどきしてて、しばらくして、歌好きの私たちは、みんなで歌をうたい出して、
2時間たっても、つかさんが帰ってこないから、そのまま飲みに行っちゃおう
ってことになって、一の橋の根岸さん宅がいちばん近かったから、
みんなでギターかき鳴らしながら、歌いながら歩いて行ったの。
(季):わぁー。覚えてない、それ。。(笑)
そだ、ファンサイトにある【ルーツツアー】の取材で、一の橋の家に
行ったよ。一の橋の家、もぉ無かったアパート見てきたよ。
んで、そお!岩間ちゃんエトワールマンションあったのよ、江古田の(笑)
もぉ無いだろうと思ってた、女優・根岸の出発点の部屋。
(ファンサイト【さらばロートゥエンティ/ルーツ・オブ・季衣】参照)
5階まで上がったのぉ。(笑)
ドアノブ握ってる写真なんか撮っちゃって。(爆)
ドキドキしながらゲリラ的に写真撮ったわりに、どの写真みても、
何処のドアも同じだったりして。(爆)
(岩):えーっ!根岸さんが電話番してた、あの部屋ね。
よくありましたねぇ。普通ないことが多いのに。
(季):あったよねぇ。
(岩):言われて思い出した、そのエトワールマンションって名前。
他にも平田君の西向さんとかさぁ(笑)
(季):西向さん(笑)
沼袋の西向さんの3畳間から当時、平田君が稽古場に通っててね。
(岩):よくもまぁ、ギターかき鳴らしながら歩いて、流れで一の橋の
根岸さん宅行って、異常に盛り上がったねぇ。
大津さんもいらしたけど、取りあえず、私たちが陽気に盛り上がって。
一の橋の家は、二部屋あってね。私が言うのもあれですが、
お世辞にもリビングとは言えないリビング。あっちに寝室とか二部屋あって。
私たちは、ワーワーやって、大津さんもちょこっと一緒に飲んだりして。
私たちは、大津さんの後輩だから『あとは、お前ら好きにやれ。』って、
奥に行っちゃって。好きにやれって言われて、私たち大騒ぎですよ。
(季):大津が一緒に騒いだりハシャいだり、歌うってこと無かったねぇ〜。
でも、田舎に行くと歌うのよ。これがねぇ〜。う〜ん。
(岩):あたしねぇ、大津さんがねぇ。【蒲田行進曲】だと思うんだけど、打ち上げ
の時に、ちょうど、その店にピアノがあって、大津さんがピアノを弾いて
【漁場抒情】をね、みんなで合唱したんですよ。
それはもぉねぇ〜あのぉ、なんていうのかなぁ...
大津さんが歌をピアノでひいて、つかさんが居て、つかさんが真ん中に立って
マイクを持って、みんなが【漁場抒情】歌ったことがあって
その時でさえ、なんだか自分で、そのチームに居ることを感激しながらって
いうのを後で思い出してもねぇ〜。
思い出すと、いいこといっぱいあるしなぁって思うと、
なんかこう歳をとってゆくにつれて、なんだかこう、ちょっと、なんていうの
かなぁ...『大自慢野郎たちですよ、私たちは。』って感じになるなぁ...
うまく言えないんだけど。
(季):岩間ちゃんなんか、ほんとにカッコ良かったんだから。
このカッコよさを私は、ずっとずっと言い続けますけどね。ほんとに。
カッコイイ&こ、こわい。。。(笑)
(岩):そお。怖いって言えば、酔っぱらってたわけじゃないんですけど、
私は、覚えてないのね。
一緒に稽古してた時ある日、壁を背に足をバタっと投げ出して座ってた
根岸さんに「根岸さんパンダみたい」って言ったらしいんですよねぇ。
(季):えへへへ(笑)
でも、それ、言い得ていて妙だったんだよね。正しいってか...
(岩):可愛いってニュアンスがあるから...
(季):いや...えへへへ(笑)
(岩):そんなこと言ったら、私はずっと五頭身で芝居やってたってゆう...
あのぉ...(笑)
お二人は当時のことを思い出し ケタケタと笑ってる
いいなぁ〜 なんだか すごくいいなぁ〜
【 こんなに仲良し仲間で喧嘩とか、芝居に熱中し過ぎて衝突することとかは
なかったのですか? 】
(季):喧嘩とかってのは無いねぇ。そんな感じじゃないもん。
(岩):無いですねぇ。
(季):私たちは、つねにつかさんが怖かったから、私たちは全然演劇的なことは、
語らずに、ただただ寄り添ってた人達だったの。 ねっ岩間ちゃん。
誰も、だっーれも喧嘩したこともないしぃ。
(岩):おとっつぁんが、すごく怖いから、子供たちは…ってのが
あったかどうかだけど。
でも、たまたまつかさんがねぇ、出会わせてくれたから、
気持ちのいいヤツらと出会えたっていうのもあるのかもしれないし。
(季):そうだよねぇ。やっぱり、いまでもずっと素敵だって思える仲間って
いいよねぇ。
いまでも、みんなを誇れるっていいよねぇ。
【 いままで一緒に同じモノを作ってきた仲間が〔解散する〕ってどういう状況に
なるんですか?
「明日から解散、来なくていいよ」って突然言われたりするですか?
みんなで話し合って「これで終わりにしよう」という状態になるんですか? 】
(季):違う違う。間接的に他から聞いたんだよ、私たちも。芝居やってる最中に。
『もぉ解散』だって。
でも、別に、そのことに対して、異義申立てをする人もいないし(笑)
熱血野郎みたいなの誰もいないから(爆)
(岩):ある役者(ひと)は、一晩泣いたって言ってたよう。
あの頃の若き役者達にも いつのまにか時が経っていた
あの時とは ちがうのかもしれない・・・
(季):私なんかは、逆にそういう意味では、舞台に染まりたくないの。
逆にねぇ。
すっごく自分のいた時代が素敵だったから。
自分をおいてたあの時がよかったからねぇ。
みんな素敵だったもん。いいやつらだったもん。
あの時代 きっと 心地よい風が吹いていたんだろうなあ
吹かないかなぁ 風 あの時のように
(岩):根岸さんは、恋愛の似合う女優だからね。
役柄的にも、恋愛が似合うと思うし。
女性としても、人としても「恋愛好き」だしね(笑)
(季):はまっちゃう?
(岩):メールで『あの作品見たよ。あのエプロン姿いいね。』なんて。
すると根岸さんが『お腹が隠れるから?って意味カイ!』なんて、
『あのエプロン、手放さない方がいいよ。』
『じゃ、あのピンクのエプロンは、いつでもしてることにします。』
なんて、笑い話してる。
『あの背中の肉がさぁ。』なんて、痩せろよってニュアンスも含めて(笑)
言っちゃったりもします。
いつまでも、恋愛の似合う役者でいてほしいから…。
(季):(笑)・・・
でも、どおもねぇ、廻りは不愉快そうなんだよねぇ。
私が幸せになることが・・・(爆)
(岩):最近、山ちゃんは、どおしたの?
(季):山ちゃんねぇ〜♪♪♪
思い出した!うちのマネージャーひどいんだよ。
あたしがすごく山ちゃん山ちゃん言ってた時にね、ふつうさぁ、
「綺麗でいていただく為に恋でもしていただいて」って言うじゃない?
ひどいんだよねぇ、マネージャー。
「根岸さんには片思いでもしていただいて」なんて言うんだよ。
どういうこと? 初めっからあたしが【片思い】って?
なんで決めつけるのさ。 ひどいよねぇ(笑)
旅番組で、取材先の宿のオーナーが話しのついでとかでさぁ
「根岸さん、今度はお忍びで是非どおぞ。」って言ったらさ、
すかさずマネージャーが「じゃぁえり子さんと来たらどおですかぁ〜」って。
ふつう言うかぁ〜(笑)なんで、あたしが女と来なきゃいけないのよ。
男と来ちゃいけないのか!(爆)
あたしが、そんなに幸せになっちゃいけないのか? おい!
でも、どおもねぇ、廻りは不愉快そうなんだよねぇ。(爆)
私が幸せになることが。ぶつぶつ....
(岩):根岸さんを姐御って言ってるのとは、全然違う意味で思い出した話が
あるんだけど。
(注意:姐御、姐御、と連発していた酔っぱらいインタビュアーの為。)
(岩):根岸さんと二人で飲んでると「なんて心強いのかしら。」って思うことが
あって、若い頃、女二人で飲んでると
『ねぇねぇ?彼女たち一緒に飲まない?』ってことが…
(季):めくるめく、若い頃?(爆)
(岩):今は、ないけど誰も。こいつら、飲ませとけって感じで(笑)
その昔、声かけられた時に、言ってくれるんですよ、こちらの姐御が
『放っといてよ。私たちは、二人で飲みたいんだから…』って。
心強いなぁって思いましたねぇ。二つ年下の彼女に。
(季):姐御って、岩間ちゃんのが上なんだよ。なにが姐御よ(笑)
(岩):恵比寿で飲んで2人で腕組んで歩いてたら『ねぇねぇ?彼女たち飲まな
い?』って追いかけてきた人たちに・・・
(季):なんか、啖呵切っちゃったんだよね。何度かあるのよ。啖呵切っちゃう時。
(岩):そん時思ったわ、根岸さんとお友達で良かったって。
鬱陶しい男を払ってくれるから安心って、あったなぁ。
【 こんな素敵な女が二人で飲んでたら、寄ってきますよねぇ〜。 】
(季):今は、来ないィー。離れてゆく?(爆)
(岩):(爆)その当時だって、別に誰が来たってほどじゃないけど。
(季):でも、今思えばさぁ。ねぇ、それなりにさぁ、岩間ちゃん。
20年以上も前の話しだよ。それなりに可愛かったんだよ、私たち。
話してる内容は、シビアだったんだよね。それなりにさぁ。
芝居の話しとかさ。
愚痴たれながらもシビアに芝居の話しとかしている時に
ぷらぷらぁっていうようなのが寄ってきて「一緒に飲もう」って言うから
『うるせえなぁ』って思った。
(岩):そぉそぉ、啖呵を切る芝居が出来なかった私には、見てて『凄いなぁ』
って思った。
私は、啖呵を切るとか人を怒るとかって芝居が出来なかったから、
飲んでて、根岸さん見てると凄いなぁ気持ちいいなぁって思いましたよ。
(季):っていうけど、あたし、別に江戸っ子じゃないし、そうでもないんだよ。
・・・って、いきなり自分を弁護したりして(笑)
中途半端な東京人っていうのかなぁ?
江戸っ子ほど、カッコよくないんだよねぇ。
(岩):女として啖呵を切るカッコ良さっていうのかなぁ。
昔のつかさんの芝居の関係でいうと、
男連中が守ってくれてるから、姐御・・・
守ってた姐御っていう役割を・・・
あの、気の優しい、気弱なナイトたちが根岸さんの廻りをネ・・・
(季):ちょっと、それ、それよ!!!(爆)
気の優しい、気弱なナイト! これ、これすごい! これなのよ!!!
ハイ! そこ、勇敢なナイトじゃないのよ、気弱な・・・あーーーっ!!
ちょっと岩間ちゃん。このぉ〜、これ、ナイスフレーズ♪
ちょっと、まる子っ!
あんたっ!このカセット、テープ廻ってる? (←壊れる姐御)
(隠してたマイクずりずり引出す。テープからの根岸さん声が突然大きく(爆))
(季):気弱なナイト!気弱なナイト!気弱なナイトーーーーーっ!!!
まる子っ、テープ廻ってるの?
気弱なナイト!気弱なナイト!
ちょっと、ちょっとちょっと岩間ちゃんっ!
(岩):そおなんですよぉ。
根岸さんが女王さまで、まわりの男たちはみんな気弱なナイトなんです。
朝まで京王プラザで、根岸さんがナイフとフォークをボトボト落としてるの。
俺たちは『根岸が行こうって言うからさぁ…』って、気弱なナイトなの。
(季):それ、すっげぇ言えてんのよね。
だっれも勇敢なヤツいないのよ。
ほんっとおにィー(激爆)
【 そんな、気弱なナイトを見ていて、女王はどう思ってたんですか? 】
(季):女王って言ってもさぁ。
なんていうかさぁ、だからバランスがとれてたのよ。
(岩):気弱なナイトがいたんですよ。5人くらい。白雪姫じゃないけど(激爆)
(季):これ、女王なの?
だから、なんかさぁ。なあに・・・
もうちょっと、いい警護してくれればいいのにって。
だってさ、ピュアな女王なわけないじゃない。
んなの分かってるわけじゃない。
んなもん、シンデレラガールじゃないんだからさ。
けど、もうちょっと、なんて言うの・・・
あれで言えば、ずっとやってる、アルドンサ・・・
解りますぅ? (笑い崩れるフニャフニャ根岸さん)
『なになに?』現場では、根岸さんが何を仰っているのか聞き取れず
グチャグチャになってきている酒席。 空いてる酒瓶数知れず・・・
と、いきなり、英語で根岸さん。
(季):これぇ・・・わかります? わかりません?
あのぉ、
To Dream Impossible Dream 〜♪
ラ・マンチャの男。
わかるぅ?
って、ゆうのはさぁ、
ラ・マンチャの男が酒場の女を突然、女王だと思ってしまったという
その女が、アルドンサなのよぉ。 好きなんです、アルドンサ♪♪
(岩):根岸さんって強い女や仕切る女、そういう役じゃなくてね、
もちろん、そういう女も、みなさん見ていてお分かりのように
うまいですよね。さすがなんだけど飲み屋のママなんか
やらしたら、すごく面白いし、とてもいいですよね。
でもね、
なにかに傷ついてたりとか、悩んでたりとか・・・
なんていうのかしらねぇ・・・
気の優しい気弱なナイトたちが守ってる・・・
強がって生きてるけど本当は傷つきやすくて、悩んでたりとか
『だからこいつを守らなけりゃいけない俺たち・・・』
でも、こんなに気の弱い俺たちは・・・
守んなきゃいけない、ヒロインは・・・
うまく言えないけど・・・
(季):ヒロイン妙に強くってね(笑)
(岩):でも、こいつは、きっと、俺たちは男として守れることはあるけども、
じつは、きっと本当はちゃんと弱くって…
っていうようなやり取りというか関係だったのかなって思うから…
あんまり、わかりやすい役ってのも違うなみたいなね。
確かに時は経っているのに 今にも見えてきそうな あの人たち
記憶の中にいる仲間たちは あの時のまま あの時代で
笑ったり 歌ったり なんにでも夢中になり やっぱり飲んでいるんだろうな
(季):私は、あの人たちが宝だ・・・あの時代が宝だ・・・って気持ちが、
ずっとあって、そう言える自分も、すんごい嬉しいのよ。
(岩):私もその時代に、その人達に参入できてる、参画できてることが・・・
っていうか、いまは、昔みたいに根岸さんと日常的に付き合ってる
わけじゃないですから、自分の勝手な解釈としてね、
根岸さんの云ってる人達の中の中に入っているとすれば、
生きる元気になるんですよね。
(季):今日、岩間ちゃん来てくれたのベストタイミングだよね。
(岩):私もメールで楽しくしてるお友達や仲間もいるし、
こういう年齢になっても、新しい人と知り合うきっかけにもなる
インターネットの世界なんだろうしね。
お二人の貴重なお時間に、突然お邪魔させていただきまして、
どうもありがとうございました。
まだまだ、岩間さんの宝箱の中には、あんな話しもこんな話しもありそうです。
第二弾もよろしくお願いします。
高層ビルの立並ぶ都会に似合う、颯爽としたカッコイイ女、岩間多佳子さん。
イケテルイケテル憧れの岩間ちゃんは、実は、すっごい人なんですよお。
でも、ちっともそんなふうをみせないかたです。
こんな拙いインタビューアーにも気を遣ってくださるとっても素敵なかたでした。
きっと貴方も目にしてる、あの舞台....この舞台....を素敵に制作しているのは、
岩間多佳子さんこの人であります。