ひまわり 2000年夏公開
2001年1月12日ビデオレンタル開始!

監督・脚本:行定勲

出演:麻生久美子・河村彩・袴田吉彦ほか

第5回プサン国際映画祭で国際映画
批評家連盟賞を受賞した「ひまわり」
この作品のスタッフやキャストに支えられ、
やりたい事が出来た。
賞は御褒美と語る行定勲監督。

プサンでも、いちばんウケたのが
根岸さんのスタントシーン。
あのシーンは、根岸さんのアドリブで
『とりあえず、やってみよう』
ということで、一発OK!でした。


      
根岸季衣 : みんなで走ったシーン、まさにみんなで作ってる!って。
         役者もスタッフも死にもの狂い。
         監督、具合悪くて、スタッフも寝てない。


ボブ鈴木 : お腹に綿をなるべくたくさん詰めました。
         きゅうきゅうの喪服で、暑くて汗だく。
         車の中も、きゅうきゅうで下に落ちた物も拾えない。


行定勲監督 : リピーターの人で12回という方がいました。
          自分も見てない回数に驚いた。
          ところで、根岸さんのホームページ盛り上がってますよね。
          『雑感』とか好きです。
          BBSの映画の感想とか見たりしてます。


根岸 : 映画って、見る日、見る天気、見る自分のコンディションもあるよね。
      その時によって違ってくる。

      「ひまわり」は、自分にゆとりのある時に見ると、
      いろんなことがしみこむ映画ですよね。


監督 : 批評家連盟賞というよりキャスティング賞って気がします。


根岸 : 最後の方の舟のシーンでも、
      あんな人も出てたの・・こんな人も出てたの・・
      って、宝の山って感じ。


監督 : 悲しい中にも笑いがある。
      根岸さんは、はじめ、泥んこになって転びたいと言ってたんですけど…
      ロケ場所が泥の所ではなかったんで。
      根岸さんの転びっぷりは、笑えます。笑えるんだけど悲しい。
      演出はしていません。根岸さんに託したシーンです。
      見れば見るほど悲しくなる。滑稽なんだけど悲しいみたいなね。


根岸 : 身を削ってるようなんだけど、
      削ってるんじゃなくて、
      刻んでるってフィルムを見てると、
      なんだか宝物をみんなで作ってるって。
      自分が、その時を…その瞬間を…
      ちゃんと残してける
      そういう仕事をしてゆけて幸せです。


監督 : 日本映画は、つくったらつくりっぱなしで、
      宣伝が行き届かなくて、
      お金もないんで、ますます届かない。
      レイトショーやトークショーに、
      こうして足を運んでくれる
      お客さんがいなくなったら
      日本映画はダメになる。
      みなさん、見捨てないで下さい(笑)




「ひまわり」
誰もが心の中で大切にしている初恋の記憶。
小学校の同級生の葬儀に参列した青年の胸に、忘れていた初恋の記憶が甦る。

注目の根岸さんのシーンは・・・
娘の遺体確認に行くという、悲しい場面。
なのに、どこか笑えてしまうという不思議な感覚につつまれます。
みなさんの細かい演技に注目です!
悲しさの中に笑いが起こり、笑った後に何かが残ります。

2001年1月下旬。ケイエスエスよりビデオ発売。

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