はみだしっ子/三原順

さーて、BANANA FISHで、読みたい病はおさまったのだが、むしょうに読みたくなる本がまた出てきたのです。
こちらは、枠冒頭で書いた、いとこのおねえちゃんが持っていた漫画の中で私が一番好きだった漫画。
きっかけは、某掲示板にて出た、作者の三原順さんが他界されて、「はみだしっ子」の謎は永遠に封印された。という話題から。
謎・・・・どんな謎だろう。それを確かめてみたくて、これまた全巻入手。
グレアム、アンジー、サーニン、マックス
生まれも育ちも年齢も髪色も性格も違う、4人の男の子たち。共通するのは、みな、理由があって親と離れていると言うこと。
4人一緒に暮らせる場所をさがし転々としている。
そして、ある日、大事件がおこってしまう。事件を起こしたが、覚えてはいないマックス。事件を隠し、マックスにさとられないようにし、隠していることへの重圧に苦しむグレアム&アンジー。事件をまったく知らないサーニン。
当時は、4人のキャラクターがかわいらしくて、好きだった。
かわいい部分しか、記憶していなかったけど、
(実際、キャラクターたちがチビバージョンになってコミカルな4コマになっていたような、そんな話しが一番好きだったから)
今読みなおしてみると、こんなに複雑な重い話だったとは、知らなかった!
よくここまで複雑な心情を描き込めるな、と感心。
13巻中4巻で事件は起こっている。
3巻までは、4人の生い立ちに関して追及ししながら、4人一緒に移動した先でのお話。(4巻の事件も移動中に起きたもの)
そして5巻からは、事件後バラバラになった一人一人を追いながら、ひとつひとつの伏線が消されていく。
圧巻は、とうとう4人一緒に養子にもらわれることになった9巻から。
一番上の兄役として、責任感のある行動していたグレアム(当時から一番好きなキャタクター)が壊れてゆく。それを止められないアンジー(本当は自分のほうが先に壊れると思っていた、実は繊細なキャラ)
この二人の対比が、痛いです。
そして、ラストシーンは、グレアムが義父に、事件のことをうちあける・・・ことを暗示して終わっている。
そして、ここが、「はみだしっ子」最大の謎なんですね。
問題提起したところで終わり。
しかも、すぱーんと唐突に(読めばわかります)
これは、どうしたことか?このあとどうなった?なんでグレアムはこういう行動に出た?
本当は終わらせたくなかったけど、トラブルがあって無理矢理終わらせた説まである。
この先どうなったか、考える余地を持たせる終わり方だとしたら
それもありなのかも知れない。
でも、どうなったのかな・・・あまりにすぱーんと終わってしまったので
やっぱり気になるものです(^_^;)
まだ読み込み不足かな・・・
そんな複雑なストーリーを(5年間くらいのお話なのかな)、これまた詩的な台詞まわしで作り上げた三原氏。あきらかに他の漫画とは一線を画している、と今読んでも感じました。

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