根岸の物置

「時の物置」稽古日記

■2004/06/05 (土) 17:18:07 初日1時間前

前半をウォーミングアップとしてノ−メ−ク、稽古着で通してやって、さぁ、いよいよです。
楽屋には沢山の花が届けられ、一気に華やいできているのですが、なんか妙に興奮していなくて、こうして稽古日記最後のパソコンに向かっています。
たいした事、書いてこれませんでしたが、きっとこれから毎日の舞台の上で色んな変化、色んな発見をしていく事でしょう。
私の中に、観て下さる方の中に何か澱のような余韻が残せるような日々になりますように....

これで「時の物置」稽古日記を終えます。
舞台の上からお目にかかりましょう。

■2004/06/04 (金) 16:27:25 近い!

客席がやたら近く感じる。おまけに洩れ明かりがかなりの範囲で客席に広がっていて、ちょっとお客さんに気をとられていたら途端にガタガタになりそうな不安を覚える。
実際、綱渡りのような集中力だ。
どうしちゃったんだろう?VAN99ホールの時なんて、一番後ろの席まで見渡せる程接近していた。寝転がると目の前にお客さんの顔があったりした。
反対に2000人の小屋だって、何もびびらなかった..
若さだったのかなぁ〜
いつ空白になってしまうかしれない危うさに、ぞっとする。
今迄感じた事のない恐怖....
年令かなぁ〜

そんな戸惑いに翻弄されたまま、最初の舞台稽古を終えてしまった。

今日はこれから、通し。
もう空気は本番体勢。
今日は愉しめますように..

■2004/06/03 (木) 14:48:31 楽屋より

長期入院のような大荷物抱えて楽屋入り。
これから、ここでの生活が始まる。
なんとか化粧前も整って、メ−ク衣裳をつけ、只今自分の出番のスタンバイ中。
舞台では着々と場当たり稽古が進められている。
そう、楽屋での初パソです。
と、ちょっと客席に回り、声の響き具合を共演者の芝居観つつチェック。
女性の声はとても気持ち良く響く小屋だ。
早口の私は残響がちょっと心配。
さて、これから舞台、初トライしてきます!

■2004/06/02 (水) 09:00:07 カンパニー

稽古場最後の通し。
舞台が近付いてフッと舞台的なるものが見えてきたり、自分が異空間に飛び込む入り口がある瞬間覗いたりする。
そう、ここから化けるのですね。
芝居の流れの中の自分のポジションがちょっと俯瞰で見れたような気がした最後の稽古だった。

稽古場を離れるのは、なんか寂しい。
『いよいよだ』という奮起する気持ちとは裏腹な、登校拒否のような気分が頭をもたげたり。
怖いからじゃなくて、出来上がってしまうのがつまらない。
いや、まだ出来上がっちゃアいないのだけど...なんて言ったらいいんだろう、この気持ち。
今迄の稽古日記でも同じような思いがあった気がする。
マタニティブルーみたいなものか?

稽古場から荷物引き上げ、出演者みんな大挙して、楽屋ロケハン。
稽古場で一緒に過ごした時間が、私達を一つのカンパニーに育ててくれる。
そして、劇場でこの仲間達と、もっと楽しまなくちゃ。

■2004/06/01 (火) 11:43:55 自主トレの成果は?

ダイエットも含め、ちょっと色々自分の計画を詰め込み過ぎたようだ。
いくらコンデションを万全に整えるためでも、行き過ぎると集中力に影響する。
ここらのバランスが本当に難しい。
ここ数日、朝、テレビ電話英会話レッスンも毎日受け、その後即ジム、昨日は稽古やバンドリハのMD聴きつつウォーキングの後、クラシックバレエの基礎レッスンまで稽古場に行く前に欲をかいてしまったのが逆効果だったようだ。

映像の仕事の時のバランスとはどうも勝手が違う。
だからと言って、稽古まで家でエネルギー温存していられるタイプではないので、本番を間近に控え、ペースが掴めず混乱している。
昨日今日芝居始めた訳じゃないのに....
50代にはその年代なりの、舞台への向い方があるようで、それを模索中。


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